オーディションや現場で役立つ俳優業界の専門用語
俳優業界の専門用語と最新の労働環境
現場では独特の用語が飛び交うため、意味を知らないだけで動きが遅れることがあります。オーディションの実技審査でも当たり前に使われる言葉があるので、最低限の用語は事前に押さえておきましょう。
あわせて、俳優の収入構造と、近年整備が進む労働環境のルールも理解しておくと、契約や活動の判断がしやすくなります。
覚えておきたい専門用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| エチュード | 台本なしで設定や状況だけを与えられ、その場で進行させる即興劇 |
| メソッド演技法 | 自身の過去の経験や記憶と結びつけて感情を引き出す演技手法 |
| マイズナーテクニック | 相手の行動や感情に反応することに重点を置く演技手法 |
| アテレコ | 映像に合わせて声を吹き込むこと |
| 香盤表 | 撮影スケジュールや俳優の出番、持ち道具などをまとめた進行表 |
| 宣材写真 | オーディションや売り込みに使う宣伝用の写真 |
| 本読み | 出演者が集まり台本を声に出して読み合わせる作業 |
| 立ち位置(バミリ) | 演者が立つ位置を床にテープなどで示したもの |
収入とマネジメント料の考え方
俳優の報酬は作品規模や役の大きさで大きく変動します。地方での映画・ドラマ出演料は1万円台から数十万円までと幅があり、駆け出しのうちは1本の出演料だけで生活を組み立てるのは現実的ではありません。
また、事務所に所属する場合はマネジメント料が差し引かれます。一般的には報酬の2割程度とされますが、比率や算定方法は事務所ごとに異なるため、契約時に必ず確認してください。
- ギャラは「額面」と「手取り」が異なる(マネジメント料・源泉徴収)
- 拘束時間に対する対価か、成果に対する対価かを確認する
- 交通費・衣装代の負担がどちら側かを明確にする
- 収入が不安定な時期を想定し、生活の土台となる仕事を確保しておく
フリーランス新法で変わった契約とハラスメント対策
フリーランス新法により、芸能事務所などの発注者側に対して、書面等による契約条件の明示や、ハラスメント対策のための体制整備が義務づけられました。これは俳優として活動する側にとって、条件をあいまいにされたまま働かされるリスクを下げる変化です。
具体的には、業務内容・報酬額・支払期日などが書面や電子データで示されること、相談窓口が設けられることが求められます。オーディションの最終段階や所属契約の場面で条件が口頭のみで進む場合は、書面での明示を依頼して問題ありません。
- 契約条件の明示を求めることは、正当な権利であり失礼にあたらない
- ハラスメントを受けた際の相談窓口の有無を、所属前に確認しておく
- 記録(メール、メッセージ、日時のメモ)を残す習慣をつける